昼飯、何にする?

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Aさん 「さ~て、昼前の仕事は終わったし、今日の昼飯、何処で何食べる?」

Bさん 「そうだなあ。小鳩レストランにしますか?大したこと無いけど他に良いところも無いし。」

Aさん 「しょうがないね、そうするか。でも本当にこの辺りは店の選択肢が少ないよね。」

Bさん 「うん。でも昔の地美食堂は良かったよ。」

Aさん 「そうそう。メニューが豊富で安くて旨かった。」

Bさん 「そうだよね。でもあの店、いつからあんなにひどくなっちゃったんだろう?」

Aさん 「う~ん、本当に最近の地美食堂はひどかったよなあ。」

Bさん 「そう。同じメニューでも客によって出すものが違ってた。」

Aさん 「うん。金を使ってくれる客とそうでもない客、うるさい客とおとなしい客を明らかに区別してた。」

Bさん 「しかも昔は独自の料理があったのに最近では納入業者に言われた通りの料理しか作ってなかったもんね。」

Aさん 「そう。あのレシピは業者にとって儲かるけど客としてはとても食べれた代物ではなかった。」

Bさん 「でもそれであの納入業者はそうとう潤ったんだろ?」

Aさん 「うん。今では小鳩レストランにも出入りしてるんだけど、地美食堂で得た既得権はなかなか譲らないらしいよ。」

Bさん 「悪知恵が働らくみたいだね~。その賢い頭を他で使えば良いのに。」

Aさん 「まあそれを許してた地美食堂がダメだったんだろうけどね。」

Bさん 「そうだな。やっぱり楽に儲かる方に流されたのかな。そのせいで今はほとんど潰れかけた状態だけどね。」

Aさん 「うん。でも小鳩レストランも勘違いをしてないかい?」

Bさん 「そうだね。急に客が増えた理由が自分の店の料理だと思ってるみたいだね。」

Aさん 「とんでもないよね。あの味でよく言うよ。」

Bさん 「地美食堂がひどくなったから行くようになっただけなのにね。」

Aさん 「うん、それに従業員がコック長よりもオーナーの言うことを聞いているみたいだし。」

Bさん 「あの色々と噂のあるオーナーかい?」

Aさん 「そう。従業員の採用から仕入れやメニューまで口を出してるらしいよ。」

Bさん 「それじゃあ小鳩レストランもあまり期待できないなあ。」

Aさん 「オーナーに強く言えないコック長も悪いんだけどね。」

Bさん 「育ちが良いらしいからね。喧嘩出来ないんじゃないの?」

Aさん 「それに時々オーナーの知合いの長老がちょっかい出すらしいよ。」

Bさん 「え~っ、あの自分の家族のことしか考えていない長老かい?」

Aさん 「そう。お客さんのためではなく自分の家族のための料理を作らせてるらしいよ。」

Bさん 「小鳩レストランも先が見えたかな?良いコックさんが沢山いるのにね。」

Aさん 「このエリアで昼飯食べてる我々の我慢もそろそろ限界かな?」

Bさん 「そう。ますます選択肢が無くなった我々は不幸だよね。」

Aさん 「だからと言って地美食堂には二度と行こうと思わないけどね。」

Bさん 「当たり前だよ。論外だよ。もともと俺は行ってなかったし。」

ある日の短い昼休み、サラリーマン同士で交わされた会話でした。ということで彼らは今日の昼飯も「味わう」より「腹を満たす」だけで終わりましたとさ。ハッハッハッ。

でも、夕方になって改めて自分たちがこれから美味しい昼飯を食べるために何が出来るかについて語り合った二人でした。その結論は”内緒”だそうです。


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